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​ 代表者 あいさつ

家族の次に大切な存在でありたい。

「歯医者に行きたいけれど、自由に動けないから自分では歯医者に行けない」

「誰にも気づいてもらえなくて、治療を受けたいのに治療を受けられない」

「これまでに歯医者で辛い思いをしたことがあって、あまり歯医者には行きたくない」

 

そのような、目には見えない課題を私たち自身の行動によって引き出し、

患者さんに、そのご家族に、今までよりももっと多くの人に喜んでもらいたい。

私たちはそんな想いを形にする医療法人です。

 

この地域に暮らす人、ひとりひとりの生涯に寄り添う歯科医療を実現します。
 

 

私は巷で行われているようなインプラント治療や審美治療は行いません。

 

世の中には過剰なインプラント治療や不必要な治療を行い高額な治療費を請求する歯科医院や、無理な治療を行うことで患者さんを不幸にする歯科医院が少なからず存在します。

 

私自身、以前はインプラント治療を行ったりより質の高い治療を行う際には患者さんから高額な治療費をいただいて治療を行っておりました。

 

ただ、ある時ふと気付きました。

「いま治療を終えたこの患者さんの歯は、10年後、20年後、その先にはどうなっているだろう? その時にも必要な歯科治療を適切なタイミングで受けられているだろうか?」と。

厚生労働省のまとめによりますと、要介護者の約9割に歯科治療または口腔ケアが必要でありながら、実際に歯科受診した要介護者は3割に満たないとされています。

つまり歯科受診が必要にもかかわらず、ほとんどの方が受診できていないのが現状です。

これには要介護者が歯科医院自体に通院できないことが要因の一つとして考えられます。そのような通院が困難な方のために歯科医師自らがご自宅や入居先の施設まで訪問して治療する訪問歯科診療があります。

ただ実際のところ、歯科医院1箇所当たりの訪問歯科診療の実施件数は、全国平均で1ヶ月間にわずか12.6件となっています。この実施件数は、全要介護高齢者を対象とした月1回の定期的管理を中心とした在宅歯科医療サービスを想定した場合、3.6%の充足率に過ぎません。

 

つまり、いま治療が終わった患者さんが将来的に要介護者になった場合、必要な歯科治療や口腔ケアなどの口腔管理をほとんど受けられない可能性があるのです。

 

それに気が付いたとき、私はやみくもに歯を削るのを辞めました。また、高額な治療費をいただいてインプラント治療や審美治療を行うのもやめました。

自分が行った治療の今より先を見てみたい。自分が行った治療が正しかったのか、自分の目で確かめたい。

街のどこかで歯医者に行きたいのに行けず、何年も待っている方々の声なき声を聞いて歯科医師としてそれに寄り添うために。

 

家族の次に大切な存在でありたい。

​医療法人ねんりん 

理事長 山田剛

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